とどまる事をしらない新型コロナウイルスの悪影響。
経済活動の停止により失業者が急増している。
アメリカの失業保険申請数は8週間で3600万件を突破。
米労働市場では5人に1人が失業したことになる。
5月の失業率は20%に達する可能性も出てきている。
日本の雇用情勢もアメリカほどではないが、深刻な状態に陥っている。
新型コロナウイルスが日本の雇用に与える影響を紹介したいと思います。
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緊急事態宣言の延長は失業者を増加させた
5月6日で解除される予定だった緊急事態宣言だが、全ての都道府県で延長された。
5月14日で39県は解除されたが、
東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道は引き続き緊急事態宣言の対象地域で外出自粛が要請されることになる。
専門家によると5月6日までの宣言の影響による新たな失業者が37万人。
1ヵ月の延長で約2倍の78万人になると分析していた。
解除された県もあるので正確な数字はわからないが、緊急事態宣言の延長で失業者が増加したのは間違いない。
ハローワークに失業者が殺到している
ハローワーク利用者の増加数が尋常じゃない。
特に失業保険の申込み、認定日による来所だ。
利用者が部屋に入り切れず、廊下で順番を待つ人もいる状態。
待ち人数は50人を超え、待ち時間は1時間以上。
こんなに人がたくさんいるハローワークは初めて見たかもしれない。
リーマンショックの時も失業者は多かった。
でも、ここまでじゃなかったように記憶している。
リーマンショックの時は製造業を中心に雇用が悪化し、失業者も徐々に増えていった。
今回のコロナショックは緊急事態宣言などで消費や生産に急ブレーキがかかった。
特に製造業、宿泊・飲食サービス業の雇用は急激に減ってしまった。
このことが、今までにないハローワーク利用者の急増につながっていると思われる。
求職活動も難しい
今、ハローワークに行っても今までのような求職活動は難しい状態だ。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、
- 営業時間の短縮
- 可能な限りの来所を控え、インターネットサービスの活用のお願い
- 担当窓口数、求人検索機の利用時間、稼働数の制限
- ハローワークコールセンターに電話がつながりにくい
これだけ制限ができてしまうと、まともな求職活動なんかできません。
実際、失業保険給付に必要な求職活動も「新型コロナウイルスの影響で求職活動できなかった。」と書けば失業保険が受給できるようになっています。
失業者は求職活動ができず、働き口を見つけられない。
その間にも失業者は増えていく。
回復には時間がかかる
日本国内の新規感染者数は減少傾向にあるが、元の生活は程遠い状況だ。
海外では相変わらず、新規感染者、死者数は高水準で推移している。
立ち直り始めた中国でも、感染の第二波が懸念されている。
冬になればまたウイルスが活性化する可能性もある。
正直、先行きは暗そうだ。
雇用情勢の回復にも、時間がかかるのは間違いないと思われる。
まとめ
緊急事態宣言の延長は失業者を増加させた。
コロナ時代の求職活動は厳しいものになりそうだ。