新型コロナウイルス感染拡大の終息が見えてこない。
世界経済へのダメージも深刻な状態。
失業者は増え、倒産する企業も出てきた。
そんな中、不思議な事が起こっている。
株価の急速な上昇だ。
一度は急落した株価だが、今は回復してコロナ発生前の水準まで回復している。
なぜこのような事が起こっているのか?
株価はこれからどの様な推移を見せるのか?
Contents
実体経済とは関係なく上昇する株価
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全世界でロックダウン(首都封鎖)が行われた。
人の移動や物の移動が制限され、世界の経済活動は完全にストップした。
その影響は、今まで世界が経験した事のない急激な経済悪化をもたらした。
アメリカの失業者は4月の時点で2000万人を超え、1930年代の世界大恐慌以降で最悪の水準に。
新型コロナウイルスは世界の労働者の8割に打撃を与え、2億人が失業する可能性がある。
世界経済は危機的な状態だ。
全世界で株価も急落した。
NYダウも29000円台から18000円台まで一気に下がった。
日経平均株価も23000円台から16000円台まで急落。
新型コロナウイルスが世界経済に与えたダメージを考えれば、この株価の急落は納得できる。
だが、ここにきて不思議な事が起こり始めた。
株価の急速な回復だ。
5月30日時点で日本の株価は21000円台まで戻している。
殆ど新型コロナ発生前の水準だ。
経済はボロボロなのになぜ株価は上がったのか?
経済は放っておいてもV字回復する
コロナショックはコロナの感染が終息すれば確実に消える。
終息後はリベンジ消費で飲食店や行楽地には人が殺到する。
経済は放っておいてもV字回復する。
その様に考えている人も多いようです。
他にも、世界各国が経済対策に大量の資金を供給している事も投資家に安心感を与え、株価上昇の要因になっています。
ネット証券で口座開設者が急増
株価上昇のもう一つの要因として考えられるが、ネット証券で増加する個人投資家の参入だ。
ネット証券で新規口座を開設する個人が急増している。
ネット証券大手の楽天証券は3月の新規口座開設が16万を超え、過去最高を記録した。
コロナショックで株価が大幅に下落したのチャンスと考えた人や、不安心理から資産形成について考えたことが原因と思われる。
今回のコロナショック、老後2000万問題、長期の自粛生活などが投資を始めるきっかけになった可能性が高い。
多くの個人投資家の参入は、コロナバブルの要因の一つになると考えられる。
短期的な株価上昇の可能性もある
株価の大きな下落の後には、リバウンドと呼ばれる株価上昇がよく起こる。
今回の株価急上昇が短期的なものになる可能性も十分考えられる。
再度下落し、二番底を付ける可能性もゼロではない。
リーマンショックの時は株価が元の水準に回復するまで7年かかった。
短期投資では偶然に左右される可能性が高い。
今の株式市場はかなり不安定で、専門家でも予想が難しい。
現に多くのアナリストは「株価は下落する。回復には時間がかかる。」と予想してしたが結果は間違いだった。
専門家でも予想が難しい今の株式市場を生き抜くためには、余裕資金の範囲内で長期的な資産運用が必要になってくる。
まとめ
年末にかけて株価が上昇する可能性は十分考えられる。
だが、今回の株価急上昇が短期的なものになる可能性もある。
今の不安定な株式市場では長期的な資産運用が必要。